いきなり詩を書けといわれて そんなに思いつくものはなくて ふと 窓の外を眺めれば 広がる世界 初夏の緑 こんな綺麗な色 他にはないと思う 風になびく 木の葉の色や すっきりと澄んだ 空の青 ふと 視線を戻せば 目の前には いまだ 真っ白な 紙
今 瞳を閉じて 思い返す あなたには聞こえていたの? あなたには見えていたの? 今 ここに吹く風は それとはまったく 違っているの 今 瞳を閉じて 思い返す あふれるほどの 緑 けしてつくられたものではない 透き通る色 あなたは何を感じたの? 今 瞳を閉じて 思い返す あなたとの 大切な―――